『日本の食材の知られざる旅路』(11/12) | トーチ

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短編小説

『日本の食材の知られざる旅路』(11/12)

第11回:食べるとは、世界とつながる行為である

私たちは毎日、何気なく食べている。
しかし「食べる」とは、本来とても複雑で、深い行為だ。
食べるとは、
自然とつながり、生産者とつながり、地域とつながり、文化とつながり、未来とつながる行為である。
栄養を摂るだけなら、錠剤でもよい。
それでも私たちが“食べる”という行為を続けるのは、
そこに関係性があるからだ。

食べることは、自然とつながる行為である

食材は、自然環境の影響を強く受ける。
地形、気候、微生物、生態系。
それらが複雑に絡み合って、味や香りが生まれる。

  1. 食材は自然の“履歴”を持つ
  • 山のミネラル
  • 海流の栄養塩
  • 川の水質
  • 四季の温度変化
    これらは、食材の味に“痕跡”として残る。
    科学的に見れば、
    食材とは自然環境のデータを内包した存在だ。

 2. 食べることは、自然の循環に参加すること
  食材を食べるという行為は、
  自然の循環の一部に自分の身体を組み込むことでもある。
  自然と人間は、食を通じてつながっている。

    食べることは、生産者とつながる行為である

    食材の背後には、必ず“人”がいる。
    農家、漁師、発酵職人、加工者。
    彼らの技術と判断が、食材の味を決めている。

    1. 食材は“技術の結晶”でもある
    • 収穫のタイミング
    • 発酵の管理
    • 土壌の手入れ
    • 水の扱い
      これらは、科学的にも味に大きく影響する。
      食べることは、
      生産者の技術と時間を受け取る行為でもある。

     2. 食べることで、生産者の営みを未来につなぐ
      地域食材が残るかどうかは、
      “食べる人がいるかどうか”にかかっている。
      食べることは、
      生産者の未来を支える選択でもある。

      食べることは、文化とつながる行為である

      味噌、醤油、漬物、日本酒。
      これらは自然の産物であると同時に、文化の産物でもある。

      1. 食材は文化の“記憶媒体”である
        食材には、
      • 地域の歴史
      • 技術の系譜
      • 価値観
      • 生活様式
        が刻まれている。
        食べることは、
        文化の記憶を身体に取り込む行為だ。

       2. 食文化は、自然と人間の“共同作品”
        文化は自然を模倣し、
        自然は文化によって読み解かれ、
        その相互作用が食文化を育ててきた。
        食べることは、その共同作品に参加することでもある。

        食べることは、未来とつながる行為である

        食材の選択は、未来の環境や地域社会に影響を与える。

        1. 選択は“未来の環境”を変える
        • どの農法を支持するか
        • どの漁法を選ぶか
        • どの生産者を支えるか
          これらは、未来の自然環境に影響する。

         2. 選択は“未来の文化”をつくる
          食べる人がいなければ、
          文化は続かない。
          食べることは、
          未来の文化を選び取る行為でもある。

        食べることは、未来とつながる行為である

        食べることは、
        自然、生産者、地域、文化、未来とつながる行為だ。
        便利さが進む現代において、
        この“つながり”は見えにくくなっている。
        しかし、食材の旅路を知ることで、
        私たちは再び世界との関係を取り戻すことができる。
        食べるとは、
        世界と自分をつなぐ最も身近な行為である。


          次回予告:最終回 ― 食材の旅路は、私たちの旅路でもある

          次回はシリーズ最終回。
          これまで描いてきた
          自然・技術・文化・環境・未来
          すべてを統合し、
          “食材の旅路”が私たち自身の旅路とどのようにつながっているのかを描く。
          シリーズ全体の思想を結晶化させる回になる。

          この記事の著者

          KANU

          健康食品および美容商品を販売するECショップ『トーチ(Touchi)』の運営をしております。
          旅行会社で培ったネットワークを活かして全国各地のご当地素材を使ったの商品を販売しています。北は北海道から南は沖縄まで全国各地飛び回っております。
          『トーチ』について自己紹介を兼ねて説明させてさせていただきます。
          2人目の子供を大学進学させ一段落した折、人生の転機に向けた脱サラ修業を始めました。メルカリのリユース品販売では古物商取引と顧客対応を経験し、アマゾンの美容商品販売では知的財産権について経験しました。
          そして、2025年8月に自社ECサイト『トーチ』を設立するに至ったのです。
          私は、今年で13年目になる「クリエイティブ・ツアーズ株式会社」の役員も務めておりますので、そのネットワークを活かし、ご当地素材に火をともすような商品販売をしていきたいと考えております。

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